『非接触生活』8つの習慣

4. 顔、身体、髪、手は水またはお湯のみで洗う

健康な肌では、皮膚常在菌(皮膚を守っている菌)が悪性菌の繁殖を抑制しています。
そのため皮膚は、日常的に消毒や殺菌をする必要がない器官です。
洗浄剤を使わなくても衛生上の問題はありません。

[ 顔 ]
メイクをしていないときはぬるま湯のみで顔の汚れを落とすことができます。
また、ふだんのメイクも洗浄剤を使わなくても落とせる程度にしましょう。
[ 身体 ]
お風呂でよく温まった後、洗浄剤を使わずに洗いましょう。
手ぬぐいを使うとさっぱりします。ごしごし強くこすらず、やさしくぬぐうように洗います。
[ 髪 ]
髪は、お湯洗髪に慣れるまで小麦粉シャンプーサウンドパック22を使ってもかまいません。
[ 手 ]
ハンドソープや石けんを使うと、手に遊離脂肪酸や抗菌剤が残留します。
脂肪酸や抗菌剤は一次刺激性物質。 どんなに水でよく洗い流しても、手に付着した一次刺激性物質はなかなか落とすことはできません。 その手で顔や髪に触れると、触れた部分に手から付着した、一次刺激性物質の影響を受けてしまいます。よく手で触れている部分にトラブルがあるときは、ハンドソープの使用を控えましょう。

[ ひとこと解説 ]

皮膚には「表皮ブドウ球菌」「アクネ菌」といった皮膚常在菌が棲んでおり、皮膚を守る役割をしています。皮膚常在菌が産生する物質は、皮脂とともに、皮膚表面を弱酸性にする働きがあります。

悪性の菌は弱酸性の環境では繁殖することができません。殺菌剤や石けんを使うと、皮膚常在菌も殺菌してしまい、悪性菌が繁殖しやすい環境になってしまいます。

トイレ、調理の後にも手に洗浄剤を使わず、お湯のみで手を洗い、皮膚常在菌が増殖しやすい環境を整えましょう。皮膚常在菌が増殖している皮膚には、悪性菌は通過菌です。身体をお湯のみで洗うことで、においが気にならなくなったという報告も届いています。

知っておきたい石けんのリスク

どのような石けんも、その洗浄力だけでなく、遊離して肌や布地に残留した脂肪酸が、肌の弱い人にとっては刺激となっています。肌が弱いと自覚している人は、肌にやさしいと思い使用して、かえってダメージを受けてしまっている事例があります。

メイクをしていないときは、石けんを使う必要はありません。ベタつきが気になるときはぬるま湯のみで充分汚れは落とすことができます。

メイクをするときも、できるだけお湯のみで落とせる程度にし、日常的に洗浄剤を肌に接触させないようにしましょう。

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